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質問 (出願から登録までの手続−拒絶理由通知書及び意見書の書き方)

商標を出願しましたが、「拒絶理由通知書」という書類が特許庁より送られてきました。
これによりますと、商標登録第4057339号と同一又は類似であるので登録できないと記述されており、これに対して意見があれば、40日以内に意見書を提出するようにとのことです。意見書にはどんな内容を書いて出せばよいのでしょうか。ちなみに、出願商標は「ブルーベリーのときめき」の字体です。引用の既登録商標第4057339号は「ときめき」です。



回答

商標を出願しましても無条件で登録されるものではありません。すべての出願について審査官の審査がなされ、登録しても良いとされると登録査定通知が、登録できないとみなされると拒絶理由通知が送られてきます。貴殿への拒絶理由通知書には、出願された商標が既登録商標と同一又は類似である理由が記述されています。そして、これに承服できない場合には、反論を提出しなさいと記載されています。この反論は意見書(様式参照)に添って記載します。意見書には、審査官が理由としてあげた商標登録(この例では第4057339号に係る登録商標)と同一又は類似でない理由を、読み方、文字の書体、商標の意味等から比較し反論します。
 この例では、本願商標が「ブルーベリーのときめき」と書してなるもので、「ブルーベリー」と「ときめき」が一体不可分の商標であり、それなりの意味を持つものである。したがって、引用商標の「ときめき」と省略して取引時に使用されることはない等と反論します。最後に意見書を提出する時間が定められていますので、くれぐれも注意が必要です。期間経過後の提出は認められません。

 

 

【書類名】      意見書
【提出日】      平成12年3月23日
【あて先】      特許庁審査官 高山 勝治 殿
【事件の表示】
  【出願番号】   平成11年 商標登録願 第33359号
【特許出願人】
【識別番号】   福島県伊達郡伊達町鍛冶屋川21
  【氏名又は名称】 不二屋食品株式会社
【代理人】
  【識別番号】   100069073
  【弁理士】
  【氏名又は名称】 大貫 和保
【発送番号】     022965
【意見の内容】
(1)本願商標の構成を見るに、「ブルーベリーのときめき」と横書きで書かれ、また、引用商標の構成を見るに、「ときめき」と横書きで書かれ、本願商標と引用商標とは「ときめき」の部分において一致している。
 このため、本願商標から「ときめき」の部分のみを抜き出して、引用商標と類似すると判断したものと推察される。
(2)しかしながら、本願商標は、「ブルーベリーのときめき」等、単に名詞句を並べた構成であればともかく、「ブルーベリーのときめき」であり、「ブルーベリー」と「ときめき」とが「の」という「助詞」により連結されているものである。
 そして、この「の」の語句は、上の語が下の語に対して、所在・所有などさまざまな関係に立つといった機能を有するものであり、それにも関わらず、あえて「の」を無視して「ブルーベリー」と「ときめき」とに分離すべきと判断するのは語法として誤りである。
 また、需要者・取引者も、「ブルーベリーのときめき」という語句全体から、例えば、「ブルーベリーによって生ずるときめき」や「ブルーベリー」を擬人化し、「ブルーベリーが感ずるときめき」といった意味合いを感受するものであるから、本願商標を一体不可分の関係にあると認識し、あえて「ときめき」にのみ省略して取引を行うことはないと考えるのが相当である。 
(3)事実を見ても、引用商標「ときめき」は、先願の参考資料1として提示
する「梨のときめき」(平成5年3月8日出願、平成8年4月30日設定登録)が存在するにも関わらず設定登録になっている。
 このことは、「梨」と「ときめき」とは、助詞「の」により連接されているので、参考資料1の商標「梨のときめき」は、先の出願人と同様の主張によれば、「ナシノトキメキ」のみの称呼が生ずるので、引用商標「ときめき」と非類似であると判断されたためと考えるのが自然である。
(4)以上のことから考察して、本願商標は、「梨のときめき」と同様にその構成態様から「ブルーベリーノトキメキ」との称呼のみを生ずるため、引用商標とは「ブルーベリーノ」の部分において称呼上大きく違っているので、需要者、取引者も容易に本願商標と引用商標とを聴別することが可能である。
 従って、本願商標は、引用商標とは、外観、観念においては勿論のこと、称呼においても非類似であるから、本願は、商標法第4条第1項第11号に該当しない。よって、審査官殿には再度のご審査をお願いする。

 

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